両端ゆれる

中国の广西壮族自治区、贵州省に瑶(ヤオ)族の一派で男性が白いズボンの民族衣装を履く “白裤瑶族(バァィ クhゥゥ ヤァォ ズゥ:白パンヤオ族)” という民族がいます。
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彼らはもともと文字を持っておらず、言葉も独自の言語を話します。
何年もの間氏族も貴族も存在せず、地方官と司法官もいないので訴訟も起こすこともなく、問題が発生すれば当事者と部族長たちで解決してきました。
こちらがその民族衣装なのですが、夏になると女性たちは两片瑶(リィァン ピhィェン ヤァォ)と呼ばれるこのように脇ががら空きの服を着ます。
この民族は母性を崇拝する文化があり、乳房は最高の崇拝の象徴なので、今は父系社会に移行していますが、もともとは母系社会を築いていました。
後ろ姿も可愛いです。
この服は赤ちゃんが授乳するのに便利なようになっているのです。
なので脇が少しはだけると角度によってはトップも見えてしまいます。
特に見せているわけではないので誤解のないように。
今でも母系社会の名残りがあって、お母さんの家の中での力は絶大だったりします。
恋愛は自由なのですが、結婚すると まぁそういうことになります。
女性たちはよく民族衣装を作っています。
糸を紡いだり、機を織ったり、刺繍したりしています。
物産品なんかも作っているのでしょう。
川ではこんな感じで洗濯もしています。
村は民族保護村として観光の名所にもなっていて、観光客を相手にいろいろなイベントが行われ、音楽や踊りで楽しませてくれます。
白パンヤオ族と呼ばれているのはこの様に男性の民族衣装が白いズボンのようなものを履いているからです。
こちらはイベント前の女性の様子
夏の間、おっぱい好きな方には毎日こんな幸せな瞬間が訪れるのです。
そして街に観光のキャンペーンにやってくるときも当然この衣装です。
言うのを忘れましたが、もともとはスカートの下にも下着は履いてなかったそうです。
さすがに中国でも街中で踊ったりして見えてしまうのはいけないということで、規制がかかり、ちゃんと身につけるようになりました。
そんなんだからおっちゃんたちからは注目の的になっちゃいます。
だいたいこんな写真を撮ってしまうみたいです。
今ではこのように観光に力を入れていて、さっきのおっちゃんたちみたいな人がやって来てはお金を落としていってくれているようです。
しかし、街でのPRにはリスクも孕んでいてこちらの女の子のように頭のおかしなじいさんに抱きつかれ倒されたりすることもあるのです。
じいさんは早速つまみ出されましたが、かわいそうに衣装も乱れて泣いています。
都会では歓迎されない…というか理解されない文化なのかもしれないです。
コメント
この子たち普段は普通に生活していると思う。
観光客のためだけに民族衣装を着て宣伝したりパフォーマンスしたりしているだけ。
日本でいえば京都の太秦のような感じですね。
太秦の人たちは観光ビジネスのためにやっているだけ。
你好!観光ビジネスさま
瑶族の生活保護区はいくつかあるようですが、確かにおっしゃる通り太秦みたいにテーマパーク化しているところもあって そこでは観光客を呼び込んでその地の収入源にしています。
もともとはそんなつもりではなかったんでしょうけど…