中国の反日風政府批判

pī pàn
批判  ピhィ パhン 

批判

9月18日まで、毎日反日デモが
行われていたのに、9月19日以降めっきり
少なくなったのは、政府が抑えに
かかったからです。
逆に言えばそれまでは抑えていなかった
ことになります。

[ここから続き]

それもそのはずです。身内同士ですから。

さて、自由に反日運動をさせると
次のような横断幕を掲げる人が出てきます。

横断幕には次のように書かれています。

“3千人の城管兵(都市管理警官) をくれたら
きっと尖閣諸島を取り戻す。

500の汚職官僚をくれたら、
小国日本を食い倒します。”

(※城管は露店を取り締まるポストで、弱いものイジメをする
 合法的な暴力団というイメージを持たれています。 )

尖閣問題に追い払えということでしょう、
尖閣問題に絡めて上手く上層部批判しています。

 

こちらの横断幕は

守れ尖閣諸島 打倒ファシズムって
書いてあります。

ファシズムは、昔の日本はそう見られていたかもしれませんが
今ではむしろ自由が制限される中国の方がファシズムです。
どっちにもとれる表現にしています。

 

コチラの立て札も…

日本人を打倒せよ 腐敗官僚を殺せ!

この腐敗官僚は日本のではないでしょう。
やり玉に上げるには不自然です。

 

こちらのプラカードは…

お腹いっぱいにならなくても、
それでも尖閣諸島を取り戻します。
(不景気・不況に対する批判です)

 

そしてこちらも…

どうやって国家領土を取り戻すのか?
ねぇ 城管と汚職官僚をいかせればいいんじゃない?

 

こんな感じで矛先が変わってきた感が増えてくると、
自分たちで仕掛けたくせに、”反日イベント”は
もうおしまい!
突然のように取締りは強化され、各企業や学校には
デモに参加すると責任を問うぞ!みたいな通達が届き、
あっという間に デモの規模は縮小します。

というわけで、中国政府にとって、
日本はちょうどよいヒール役なのです。

日本製品って間違いがないし、少々高いし、
お金持ちの人は日本に行ってまで、買ってくるし…で、
低所得者から見れば、羨望でもあるし、格差も感じる
むかつきやすい対象なのです。

何かあればまた、このカードを使うことでしょう。
今回も2010年の時とよく似たパターンで盛り上がって
いきました。
(でも、そんなに何回も持つかな? )

今回はつまるところ、狙い通り
国民に尖閣問題を意識付けして
上層部の考えを国民の考えに転嫁するのには
成功したと思います。

あと、日本企業に敵対する国内の企業にも
パフォーマンスできたし、調子にのった若い衆を
捕まえたので、日本にも何もしてないわけじゃないよ…と
いう言い訳もできたし…といったところでしょうか。

でも、まだ当分日本人は、中国では
警戒した方がよさそうです。
各都市で乗せられた人もかなり増えてますし、
反日にはいっちょ咬んでおかないと
立場上まずい人もたくさんにいます。

尖閣諸島の問題が残り続ける以上
都合のいい事実を作っていって
日本のリアクションを待っています。

たぶん日本の現場も中国がエスカレートして
一線を越えてくる可能性に備えている
ことでしょう。

このまま収束の方向に向かう要素が
今のところ見つかりません。

 

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面白いほどわかる!いまの中国
経済・社会 外交・政治/稲垣清【RCP1209mara】

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