纸糊楼 ー 中国の建築現場の防護シートで中身をごまかす様子

zhǐ hú lóu
纸糊楼  ジrィィ フhゥ ロォ
張り子のビル

左の画像は中国沈陽市の朝日街の通りに面したビル。
真ん中に背の高いビルが見えていますが、何か違和感のようなものを感じませんでしょうか?
建物の低層部が白くて上の部分が高グレーのツートンカラーになっていますが、実は下部の方がまだ未完成なのだそうです。

[ここから続き]

中国ではよくあることなのですが、この部分は絵です。

設計段階でこうした作りになる予定の絵を落下防止シートに描いて、完成した姿をイメージさせようと言うことなのかもしれません。

 

こちらも同じ様に絵が使われた例です。

こちらは南京市の安德門地下鉄駅付近のビル。

2004年に着工し、2007年に工事が中断しそのままになってしまったために、目隠しをしています。
どんな風に隠しているかは裏側から見るとよくわかります。


やはり低層部が骨組みだけの状態で放置されており、もう10年経とうとしています。
2004年に南京市で開催された青年オリンピック大会を見越して進められた建物だったのですが、何かの都合が悪くなったようです。

景観を考慮してシートを被せたそうですが、それ以上の説明はなかったそうです。

 

最後のこちらは洛陽市の涧西(ジャンシー)工業遺産歴史文化街区の一画。

ここは特色商業区として以下の図のような街づくりをしているところです。

蘇式と言われている様式だそうですが、中国各地にある文化街の一つになりそうです。

で、その建物の建築中の防護シートにやはり絵を描いて期待感を高めようとしているのでしょう。

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