中国の新幹線は”調和”から”復興”へシフト

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复兴号  フhゥ シィンg ハhァ
復興号

中国の高鉄(新幹線)が6月25日、従来の”和谐号(調和号)”からフルモデルチェンジして”复兴号(復興号)”となって登場しました。
実際の走行は6月26日のG123便とG124便にて行われました。

[ここから続き]

中国の新幹線は今まで中国語では”高鉄(高速鉄道の略)”とか”動車(自带动力的车厢:動力車体の略)”と呼ばていました。
復興号の場合、高鉄はそのまま使いますが、動車の方は “中国標準動車”という定義にかわるので “標車”と呼ぶのだそうです。

復興号のモデルは2つのタイプがあるようです。
こいつはその1つ”CR400AF”の顔です。


ボディを見る限り日本の新幹線の技術には追いついていないような気がしますが、今までいろいろな国の技術を寄せ集めてきたけれど、今回は”完全自主知识产权(完全オリジナルライセンス)”ということだそうです。


いよいよ中国の新幹線も世界先進レベルに到達したとニュースでやっていました。
(世界水準なんか気にしなくてもいいのに…)

そんな意味合いから”復興号”と名づけられたのでしょう。

こちらはそのコクピット。

でも今までの中国の新幹線のCRH-0207型のデザインとほぼ同じような気がします。

こちらがそのCRH-0207型

何だか色を変えただけのような気も…

そして、こちらはもう一つのタイプ”CR400BF型”

こちらも従来の”CRH6型に似ています。
オリジナルデザインと言っても何らかの影響は残るものです。

こちらはCR400AF型の室内。
ナチュラルな色調で落ち着いた感があります。
車体の高さが4050mmで車内空間は従来より広がり、座席の間隔も以前よりゆとりがあるそうです。


座席にはUSBのアウトレットがあってスマホなどが充電できます。

こちらはお偉い様用のビジネスクラスのシート。

パーソナル空間が広くとってあり、横になって休むこともできます。
中国では舛添さんのように自称トップクラスと思っている人たちがいっぱいいるので、メンツを保つためにわかりやすく差をつけるのに
必要な設備なのです。

6月26日北京南駅から上海虹橋駅に向けてたテスト走行で今回の新型は最高時速400kmを出したそうです。
日本の新幹線は営業最高速度が300kmなのでその上を目指そうと考えているのでしょう。

ただ、日本の場合は曲線が多いので最高速度や表定速度だけでは比較できないと思います。

実際、調和号は日本の営業最高速度を少し上回る350kmで運行していましたが、例の事故が起こって以後300kmに落としています。
(どうしても日本基準には負けたくないようです。)

※けいさんから お寄せいただいたコメントによりますと日本の東北新幹線のはやぶさが最高速320kmで運行しており、中国の高鉄も再び350kmで始めたそうです。

ならせっかく日本を押しのけて発注をしたインドネシアのジャカルタとバンドン間の高速鉄道早く作ってあげればいいのに。

こんな記録の鬼ごっこをしているようでは世界先進レベルにはまだ遠いような気がします。

2件のコメント

  1. CR400のことがとっても参考になりました。
    ありがとうございます。

    ちなみに、日本の新幹線は営業最高速度は4年前から320kmになってますね。(東北新幹線のはやぶさ)

    CR400が350km/h運転し始めたので抜かれてしまいましたが…

    1. けいさん你好!
      コメント谢谢です。
      そうでしたか今は320kmになっていたんですね。
      早速訂正させていただきます。
      いずれにしても少し上を行きたいみたいなんですね 中国の人って。
      安全とかそういう見えないところは二の次で… > <;

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