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鱼翅 ユゥゥ チrhィィ フカヒレ |
フカヒレは言うまでもなく中華料理の高級食材です。
シンガポールやインドネシアでよく獲られますが、日本の気仙沼も有名な産地です。
フカヒレは軟骨で出来ているのでコラーゲンが豊富でお肌に良いことが知られていますが、元々は臭みがあるため、しっかりとした下処理が必要な手間のかかる食材です。
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魚翅(ユゥゥ チrhィィ)というのはフカヒレ全般のことですが、脊翅(ヂィィ チrhィィ)が背びれで、勾翅(ゴォゥ チrhィィ)というのが尾ひれ、胸ビレは翅片(チrhィィ ピィェン)と言います。
他に腹ビレや尻ビレもありますが、小さいのであまり取ったりしないみたいです。
サメはマグロ漁などのついでに釣られることが多く、サメが釣れたら船上でヒレだけ切り落として残りは海に返します。
これを”シャークフィニング”というそうですが、これは太平洋では禁じられています。
こちらはシャークフィニングをくらったサメの様子です。
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ヒレがないので泳ぐことが出来ません。
この状態でも もう少し元気に泳ぐことができるかと思いますが、ヒレを捕る時、噛まれないように電気ショックを与えるのでダメージが残っているのでしょう。
ご存知の通りサメは泳いでないと呼吸が出来ないので、当然このサメは死んでいきます。
フカヒレの対象となるサメは アオザメ、イタチザメ、ヨシキリザメなどそこそこの大きさがあれば何でもござれで、最大のサメ ジンベイザメもターゲットになっています。
もったいない、せめて本体も利用すればいいのに…と思われるでしょう、漁船の方もマグロのついでに捕るので運ぶなら高く売れるマグロを運びたいのです。
あと危ないですし。
シャークスキンを作ったり、肝油ドロップにしたり、かまぼこにしたりもできるのですが、ヒレの効率の良さに比べると他の部位は需要の点から見て利用価値が全然低いのです。
こうしてフカヒレ需要もあってサメ全体のうち1/3の種類は現在絶滅危惧種に指定されています。