中国のお坊さんの肉を売るお店

táng sēng ròu
唐僧肉  タhァンg スhゥァン ロォ
中国のお坊さんの肉

tansengroua西遊記に出てくる妖怪がお坊さんのお肉が好物で、登場人物の三蔵法師を食べようとするシーンが出てきます。
それにあやかってか、”お坊さんの肉”と称してバーベキューの肉を売るお店を中国ではちょくちょく見かけます。
大体のそのお店の店員さんは孫悟空や猪八戒などの衣装を着て、肉を焼いて売っています。

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西遊記の中で妖怪たちが言うには、何でもお坊さんの肉を食べると若返るというか、長生きするというかあるいは死なないとか…だそうで、そういうわけで三蔵法師は狙われます。

ちなみにこちらのようにおつまみ的なパッケージの「お坊さんのお肉」も売っています。
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この商品は中国の”零食(リィンgシrhィ)”という、いわゆるおやつの類で、肉を食べられない、
お坊さん用の肉に見立てたもののことで、コンニャクや、大豆を使ったりした、
日本の精進料理のようなものです。

また、地域によっては”金蝉 (ジィン チャ)” という蝉の幼虫を使った料理の事を指す場合もありますのでご用心。(それに関しては見たらすぐにわかります。)

話を戻して露天の”唐僧肉”屋さんのお話です。
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こんな感じで西遊記のマスクをした人たちが、串焼き肉を焼きながら売っています。
ちなみに画像の真ん中のキャラクターは中国の沙悟浄(さごじょう)で、日本では河童みたいに描かれていますが、中国の西遊記では沙悟浄もお坊さんで、物語の中では天界の瑠璃の杯を壊して追放され、下界で旅人を食べていた妖怪です。
改心して悟空らと一緒に三蔵法師を守ることになりました。

肉はお店により、牛や豚や羊や鶏などまちまちですが、大体は豚肉のようです。
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じゃあ猪八戒の肉でいいじゃんかよって思わなくもないですが、インパクトに欠けるのでしょうか?

こちらのお見せもそんなお坊さんの肉のお店
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看板には「唐代飲食文化の継承」と書いてあります。
そんな大したものではないような気がしますけど、結構人気があるようです。

こちらは西遊記の衣装をまとった ただのお肉屋さんなのですが、逆に実際そんなお肉なのかも?というケースもあるようです。
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