バス鉄
五年ほど前に中国で計画中だった新交通システム。
当時は “立体快巴(立体快速バス)” と呼んでいました。
最近では把铁(バァァ テhィェ)という名称になり、ずいぶんそのプロジェクトも本格的になってきています。
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把铁(バァァテhィェ)はバス(巴士)と鉄道を合わせた造語で、直訳すると”バス鉄”です。高架電車とも呼ばれ、英文字では”TEB”と表記されます。
既設の主要道路に設置するため土地の買収の必要もなく、なおかつ渋滞にも影響されず、大量輸送でき、排ガスも出さないのでエコにも一役買うという夢の様なシステムです。
コンセプト動画があったので貼っておきます。
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[youtube]https://youtu.be/a0YtELmD41Y[/youtube]
ご覧のようにこの”バス鉄”は二車線分をまたいで高さ2.2mより上を走行するので、一般車両が混んでいようと影響はありません。
ここで心配なのは3車線以上ある道路で進路変更した一般車両との事故はないのだろうかということと、2.2m以上あるトレーラーやクレーン車はどうするのだろうかという点です。
現在 “バス鉄” は試験車両が作られていてその外観がこちらです。
こちらがコックピット。
ハンドル類が見当たりませんが、きっとほぼオートメーションで動くんじゃないかなと思います。
こちらが客席部分。
普通の地下鉄より相当広いのが分かります。
1200人乗れるそうですが、これで満員電車だったらと思うとちょっとゾッとします。
そして、7月6日にメーカーでは車体の竣工式が行われました。
プロジェクトは今後は道路の改装や駅の開発に入ります。
こちらは河北省秦皇島市に実験道路を作っているところ。