中華民国時代に大流行した美人画

lǎo shàng hǎi hǎi bào
老上海海报  ラァォ シrhャンg ハhァ ハhァィ バァ
旧上海ポスター

まだ中国が中華民国と称していた当時、上海では女性をモチーフにしたイラストが大流行しました。
看板や広告、ポスター書籍の装丁、商品のパッケージなど、街のあちこちで左の画像のような美人画を見ることが出来ました。
当時流行の最先端を行っていた上海女性の様子がファッション画としてのおしゃれな要素もあり広く受け入れられたのです。

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これらの絵は”月份牌画(ユゥェ フhェン パhァィ フhゥ)” とも呼ばれます。
月份牌とは表紙の付いた日めくりのことなのですが、当時のカレンダーは”年画” と呼ばれるお正月にまつわるおめでたい絵で飾るのが一般的でした。

しかし、その表紙の絵を上海の印刷所が件の美人画にしたことで流行したのがその由来です。

そしてこちらの絵が広告ポスター


上図は肝油の広告ポスターです。
肝油を摂るとこんなに美人になれるという意味も遠回しに含まれているのかもしれません。
そんな意味でも美女を広告のアイキャッチに使うというのは今も昔も変わらない手法のようです。

こうした絵は写真をベースに水彩画で彩色していく技法が使われたようですが、モデルも広告タレントもまだ存在しない時代には文化的にもそうとう衝撃的だったことでしょう。

しかも絵ということで本人が出るわけでもないので女性も気軽にモデルになりやすかったのかもしれないです。

ただ、広告というのは人の目を引くことが第一の目的です。
すると”月份牌画(ユゥェ フhェン パhァィ フhゥ)”もだんだんとセクシーさを増してくるようになります。

現代の我々にはどうということもないと思いますが、この絵だけでも相当インパクトがあったことと思います。

やがて見慣れてくるからか、広告主のおっちゃんたちの欲求が高まってくるのかはわかりませんが、段々と露出度は高まっていきます。

もうこうなると広告芸術というよりただのセクシーピンナップみたいになってしまいます。

もちろんですが こうしたアートは残念なことに文革を前に消えていってしまいましたが、絵の技法だけは文革当時のポスターなどにも見ることが出来るようです。